走の構成

速く走るために必要な要素を考えてみると

<加速局面>
①遊脚の前方への移動のスピード(必要な筋肉:大腰筋群)※遊脚:支持脚の反対脚。地面を押した後の脚。
②地面への適切に力を加え、真っ直ぐ走る。(1〜3歩はグイグイと押していくイメージ)
③前傾姿勢の保持。(20m前後はキープしたい。9〜10歩)
④腕を大きくまっすぐに振る意識。(特に1歩目は大きく前後に)
 
<中間疾走〜>
①振り降ろし脚のスピード(必要な筋肉:ハムストリングス)
②遊脚の前方への移動のスピード(必要な筋肉:大腰筋群)※遊脚:支持脚の反対脚。地面を押した後の脚。
③腕はタイミングを図るように(引き、押しどちらかにアクセントを置く)
④上半身は地面に垂直に。(肩のラインの確認)
 
<ラストスパート:90~100>
①中間疾走よりもストライドを狭め、タイミングがずれないように(脚の流れの原因となる)
②①の補足として、ピッチを高めていく意識を。
③ゴールの奥側に意識を。または、ルーティーンとしてゴール後コースを振り返るまでを一連の流れとした練習をする。(ゴール寸前で力を抜いてしまう生徒対応)
 
 
そこで、走の構成からトレーニングに必要なことを考えていくと。
 
<筋肉系>
①ハムストリングの強化
②大腰筋群の意識化  参考HP:http://sinsoukinkenkyujo.web.fc2.com/sub18.html
③体幹の強化(腹筋、背筋のバランス化)
 
<技術系>
○加速局面(0~30m)
 ①スタート姿勢の確立(セット時の姿勢作り)
 ②前傾の意識付け(常に。目線は体なりの場所。あごは引かない、上げない)
 ③大きな力の発生のための準備化(ドンで引き動作のないように)
 ④スタート後の接地は極力真っ直ぐなラインを。(ハの字に接地していかない)
 ⑤大きな力で地面を押すが、脚が流れすぎないよう腹筋(大腰筋群)を締めて遊脚を前に運ぶ意識。
○中間疾走
 ①接地は自分の真下に積極的に。(前方への過度の接地はブレーキング:オーバーストライドにありがち)
 ②接地瞬間の遊脚の位置が支持脚を超す(または、平行に)